セブン・西武が経営統合

あら
 コンビニ業界最大手とスーパー大手と百貨店大手が経営統合するのね。世界有数の巨大流通グループが誕生することになるらしいけど、この経営統合の影響を受けて流通業界他社の再編もあるんですかねー

セブン―イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂などの持ち株会社セブン&アイ・ホールディングス」と、西武百貨店などを傘下に持つ「ミレニアムリテイリング」が経営統合する方向で最終調整していることが25日、明らかになった。セブン&アイがミレニアムの大半の株式を取得し、将来的には両グループの経営を全面的に統合する。両グループが統合すれば売上高は7兆円超に達し、世界有数の巨大流通グループが誕生することになる。
 ミレニアムの株式は、大手証券の野村証券グループの野村プリンシパルが8割程度保有しており、セブン&アイは野村からミレニアム株を取得する方向で、取得額などを調整している。
 セブン&アイは今年9月、ヨーカ堂より子会社のセブン―イレブンの株式時価総額が多い「ねじれ現象」を解消し、仕入れの一元化などによるコスト削減を進めるためにグループの持ち株会社として設立された。ただ、ヨーカ堂は衣料品の低迷などが響き、ここ数年の売上高は前年割れが続いており、衣料品部門のテコ入れなどが急務になっていた。
 一方、西武百貨店は、00年7月に経営破たんした大手百貨店「そごう」を救済。03年6月に持ち株会社のミレニアムを設立して、そごうの経営再建を進めてきた。経営が悪化していた西武百貨店自身も、05年2月期には171億円の経常利益を上げ、債務超過状態を解消していた。
 ただ、百貨店業界は専門店の進出などを受けて競争が厳しくなっており、「伊勢丹以外は百貨店としてのブランドを確立できていない」との指摘も多い。
 このため、セブン&アイとミレニアムは、相互の弱点を補完するとともに、百貨店とスーパーの相乗効果を生かし将来の成長戦略を描くため、経営統合に踏み切るべきだとの判断で一致したとみられる。
毎日新聞